休日と休暇の違い

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2013年03月19日


休日と休暇は同じ休みであっても、その性質が違います。

休日=労働義務のない日であり、労働時間にカウントされない
休暇=労働義務があるがその義務を免除された日であり、労働時間にカウントされる

たとえば、同じ休みを増加させるにも、単純に「休日」を増やすと所定労働時間が減少し、残業単価の上昇(賃金の上昇)につながるため、会社にとってはあまり得策とは言えません。

休日が増えた例
(設定:月給30万 労働時間8時間 月の残業時間40時間)

A:年間休日105日の場合
300,000÷{(365−105)×8÷12ヵ月}×1.25×40 ≒ 86,538円
  
B:年間休日120日の場合  
300,000÷{(365−120)×8÷12ヵ月}×1.25×40 ≒ 91,837円

差額は、1ヵ月で5,299円にもなります。

休日が増えると、年間の所定労働時間が減り、下線部の1ヵ月平均所定労働時間の数値が小さくなります。割る数値が小さくなれば、結果として残業単価が上がります。

しかし、同じ休みでも「休暇」を増やすならば、休暇は労働時間にカウントされるので所定労働時間、残業単価のいずれも変更がないことになります。

休日を増やす ⇒ 年間の所定労働時間が減る ⇒ 残業単価が上がる
休暇を増やす ⇒ 年間の所定労働時間は同じ ⇒ 残業単価は変わらない

休暇は、労働の義務を免除する日ですので、休む側にとっては休日と同じような感覚です。
したがって今後は、休みを増やすときは、「休日」増ではなく、「休暇」増で対応することをお勧めします。

更に、就業規則で「夏季休暇」、「年末年始休暇」が休日の規定で定めてあれば、〜休暇という名称にかかわらず、これらは休日の扱いになっています。

これらを就業規則の休日の規定からはずし、休暇の規定で定め直すことによって、残業単価を下げることができます。